仲間由紀恵の名が全国の映画ファンに鮮烈に刻まれた転機は、2000年公開の映画『リング0 バースデイ』でした。およそ3,000人規模のオーディションを勝ち抜き、悲劇のヒロイン・山村貞子役に抜擢。恐ろしさと表裏一体となった息をのむような美しさは、ホラー映画の枠を超えて映画関係者から絶賛を浴びました。
そして同年、彼女の女優人生を決定づける作品と出会います。テレビ朝日系深夜ドラマ『TRICK』です。自称・天才マジシャンの山田奈緒子役を演じた仲間は、堤幸彦監督の演出のもと、阿部寛演じる物理学者・上田次郎との絶妙な掛け合いを披露。従来の「清純派美少女」のパブリックイメージを自ら壊し、貧乳いじりに怒り、怪鳥のような奇声を上げ、見栄を張るというコミカルな怪演を見せ、深夜枠発の大ヒットシリーズへと押し上げました。
勢いは止まらず、2002年には日本テレビ系ドラマ『ごくせん』で主演の「ヤンクミ」こと山口久美子役に抜擢。ジャージにおさげ髪、赤縁メガネという風変わりな熱血教師が、不良生徒たちを体を張って守る姿は日本中で社会現象となりました。最高視聴率30%超(第2シリーズ最終回で32.5%)を記録し、彼女は平成を代表するトップ女優の座を完全に確立したのです。