受験界隈で語られる「旧帝国大学序列」には、設立年、立地、偏差値、研究実績が複雑に絡み合っています。大手予備校(河合塾・駿台など)が発表する2026年度最新データや科学研究費助成事業(科研費)の配分額を総合的に精査すると、7校は明確に「3つの階層」に分かれます。
頂点に君臨するのは、別格の難易度を誇る東京大学・京都大学の「二強(東大・京大)」です。文系・理系ともに全学部で全国トップの偏差値を維持し、官界・法曹界・学術界のリーダーを独占的に輩出し続けています。
これに続くのが、三大都市圏に位置し産業界との結びつきが極めて強固な大阪大学・名古屋大学です。阪大は旧帝国大学の中で最も学生数が多く、医学・工学・外国語学の分野で全国トップクラスの研究環境を誇ります。名大はトヨタ自動車をはじめとする中京工業地帯の強力なバックアップを受け、ノーベル賞受賞者を多数輩出するなど理系分野において東大・京大に肉薄する評価を得ています。
そして、広大なキャンパスと圧倒的な研究施設を持つ東北大学・九州大学・北海道大学が、いわゆる「地帝(地方旧帝大)」として強固な地盤を築いています。特に東北大学は、政府が世界トップレベルの研究力を目指す大学を支援する「国際卓越研究大学」の第1号候補として2024年に正式認定され、巨額の支援ファンドの運用益分配を受けるなど、研究力指標において東大をも凌駕する勢いを見せています。
文部科学省が世界最高水準の教育研究活動が見込める大学に付与する「指定国立大学法人」には、2026年現在、国内の旧帝国大学7校すべてが指定を受けています(ほかには東京科学大学、一橋大学、筑波大学のみ)。この事実一つをとっても、旧帝大が日本の高等教育予算・政策においていかに優遇されたコアグループであるかが分かります。