Q1:家の中にいた小さなアリに噛まれました。家の中のアリでも毒はあるのでしょうか?
A1:家の中に侵入するイエヒメアリやルリアリなどは毒針を持たず、基本的には大顎による噛みつき被害です。ただし、噛まれた傷口に蟻酸や微量の分泌物が付着することでチクチクした痛みを覚えることがあります。また、近年はオオハリアリが住宅の脱衣所やキッチンなどの湿った場所から侵入する例も確認されています。屋内のアリであっても患部に激痛や水ぶくれが生じた場合は、刺傷を疑って石鹸洗浄と冷却を行い、症状が重ければ皮膚科を受診してください。
Q2:蟻に刺されてできた水ぶくれが自然に破れてしまいました。どう処置すればいいですか?
A2:水ぶくれが破れてしまった場合は、まず清潔な流水で患部を優しく洗い流してください。消毒液は皮膚の再生組織を傷める可能性があるため推奨されません。皮がめくれた部分は無理に引きちぎらず、清潔なガーゼやハイドロコロイド素材などの被覆材で保護して乾燥を防ぎます。黄色ブドウ球菌などの細菌感染を防ぐため、市販の化膿予防軟膏(抗生物質配合のステロイド軟膏)を塗布するか、早めに皮膚科で外用抗菌薬を処方してもらうのが安全です。
Q3:蟻に刺された跡が茶色いシミになって残ってしまいました。治す方法はありますか?
A3:刺された跡の茶色いシミは「炎症後色素沈着」です。通常は皮膚のターンオーバーによって半年から1年程度かけて徐々に薄くなりますが、完全に消えるまで時間を要します。早く治すためには、患部に紫外線が当たらないよう日焼け止めを塗るなどの紫外線対策を徹底し、患部を絶対に摩擦しないことが肝心です。皮膚科ではビタミンCやトラネキサム酸の内服、ハイドロキノン軟膏の処方など、メラニン排出を促進する治療を受けることができます。