神事としての厳かさを残す大相撲は、四股名や装束に代表される伝統芸能としての側面が強調されがちだ。しかしその一方で、年間6場所を戦い抜く過酷なプロスポーツとしてのビジネスモデルも確立されている。
懸賞金は、スポンサー企業にとっては全国放送の映像に自社名が露出する絶好の広告機会であり、力士にとっては勝敗が直接的なインセンティブに直結する完全成果給のシステムだ。相撲界における「番付」の重みは給与体系にも色濃く反映されるが、懸賞金に関しては実力で勝ち取った白星の数だけ収入が跳ね上がる。
幕内力士、特に横綱や大関が手にする懸賞金の総額は、プロ野球選手や格闘家のファイトマネーにも匹敵するスケールへと膨らみ続ける。