Q1:観阿弥と世阿弥の「阿弥(あみ)」とはどういう意味ですか?
A1:時宗(浄土教系の一派)の信徒であることを示す「阿弥陀仏号(阿号)」の略です。当時、芸能者や庭師、絵師などの同朋衆(どうぼうしゅう)は頭を丸めて「〇阿弥」と名乗ることで、厳格な身分制度の枠外に立ち、貴族や将軍など身分の高い人物の屋敷へ自由に出入りすることが許されていました。
Q2:観阿弥・世阿弥の本名は何ですか?
A2:観阿弥の本名は秦清次(はたのきよつぐ)、世阿弥の本名は観世元清(かんぜもときよ)です。世阿弥は幼名を鬼若(のちに藤若)、出家後は至法(しほう)とも名乗りました。「観世」という名字は、観阿弥の通称「観世」から取られ、現在も続く観世流の宗家へと受け継がれています。
Q3:現在の能楽には、どのような流派が存在しますか?
A3:主人公(シテ)を務めるシテ方には、観阿弥・世阿弥の直系である「観世流(かんぜりゅう)」のほか、「宝生流(ほうしょうりゅう)」「金春流(こんぱるりゅう)」「金剛流(こんごうりゅう)」「喜多流(きたりゅう)」の五流が存在します。このうち観世流は現在でも能楽界最大のシェアを誇っています。