日本のテレビドラマ業界において、2000年に放送された『池袋ウエストゲートパーク』(通称IWGP)が与えたインパクトは絶大だった。それまでのトレンディドラマの文脈をあっさりと破壊し、リアルなストリートカルチャーと混沌とした若者のエネルギーを画面いっぱいに爆発させたこの作品。主人公の「マコト」こと真島誠を演じた彼の存在感は、まさに時代のアイコンそのものだった。
カラーギャングがうごめく池袋の街で、めんどくさがりながらも街のトラブルを解決していく主人公。長髪にタートルネック、ダボついたファッションをスタイリッシュに着こなし、独特の脱力感と熱血ぶりを同居させた演技は、全国の若者に多大な影響を与えた。この作品によって、彼は単なるハンサムな主演俳優から、時代の空気を一変させるカリスマへと昇華したのだ。従来の型にはまった演技指導を跳ね除け、現場の熱量とともにキャラクターを生み出していくスタイルは、後の日本ドラマのあり方を大きく塗り替えることとなった。