壊滅的な水平動に立ち向かうべく、建築エンジニアリングは新たなステージを迎えている。その最前線に位置するのが免震構造だ。建物の基礎部分に積層ゴムや滑り支承、ダンパーを介在させ、地盤の激しい横揺れを建物本体へと直接伝えない遮断技術である。
現在、国内の防災・耐震インフラ産業は、単に波に耐える受動的な補強から、AI制御を用いたアクティブ・制震ダンパーや、長周期波に対応する超高減衰ゴムの開発へと急ピッチでシフトしている。既存の老朽化ビルに対する後付け免震化工事の技術革新も進み、都市全体の防御力が静かに更新されつつある。