風情ある竹樋式の流しそうめんを体験するにあたり、同席する人や周囲への気配りとして覚えておきたい基本的な作法があります。
1. 自分のテリトリーより上流に箸を伸ばさない
流れてくる麺を早く取りたいからと、上流側のエリアまで箸を突き出すのはマナー違反です。自分の正面を通過するタイミングで、落ち着いてすくうのが美しい所作とされています。
2. 直箸の取り扱いと適度な量
一度に大量の麺を強引にすくおうとすると、下流へ流れる水をせき止めてしまいます。一口で食べ切れる適量をすくい、上流の水流に箸を浸しすぎないよう配慮しましょう。
3. 取り損ねた麺のゆくえ
「すくい損ねたらどうしよう」と焦る必要はありません。竹樋の最下流には専用の水切りザルが設置されており、流れ落ちたそうめんはしっかりと回収されます。無理に手を伸ばして水を跳ねさせないことが大切です。
4. つゆを薄めない水切りの工夫
すくった直後の麺には水分が多く含まれています。つゆの器へ直接入れる前に、箸先で軽く水を切るか、薬味皿の縁などで水気を適度に落とすことで、だしの豊かな風味を最後まで損なわずに味わえます。