国民のために身を粉にして働き続けたジョージ6世でしたが、その代償はあまりにも大きなものでした。1952年2月6日、ノーフォークのサンドリンガム・ハウスにて、わずか56歳の若さで急逝します。
ジョージ6世の直接の死因は冠動脈血栓症(心血栓症)、すなわち睡眠中の心臓発作でした。しかし、その背景には長年にわたる過酷な健康問題が存在していました。
大戦中の過度なストレスを紛らわせるため、国王は極度のヘビースモーカーとなっていました。これにより動脈硬化が悪化し、1948年には右足の壊疽を防ぐための手術を受けます。さらに1951年9月には進行した肺がんのため左肺の全摘出手術を受けていました。当時、国王本人にはがんの真の病名は伏せられていたとされています。体調が急速に悪化する中、公務を代行していた長女エリザベスは外遊先のケニアで父の訃報を受け取り、25歳の若さで新たな女王として即位することになりました。