1990年代半ばから後半にかけて、日本の出版業界は空前の現象に沸き立っていた。社会的なタブーとされてきた表現の境界線を問うヘアヌード写真集が、次々と話題をさらっていた時代だ。しかし、一編の芸術として昇華された例はごく限られていた。
その中で発売された『NUDITY』は、累計発行部数80万部を超える爆発的ヒットを記録。単なる話題性にとどまらず、写真表現の歴史を塗り替える傑作として評価された。日本の芸能エンターテインメントにおける女性の自己表現のあり方を決定的に変えた本作品は、現在に至るまで語り継がれる歴史的メルクマールとなったのだ。