ステッカーの力を最も実感できるのが、自動車カスタムやオートバイカスタムの現場だ。愛車のフェンダー、給油口、あるいはヘルメットの一角に一枚のステッカーを貼るだけで、車両全体が持つ空気感が一変する。
ここでのポイントは、あえて「余白を残す(抜き)」ことと、異なるサイズのステッカーを「あえて一部重ねる(重ね)」技術の使い分けだ。車体のボディラインに寄り添うように配置されたロゴは、あたかもメーカーの純正オプションであるかのような錯覚さえ抱かせる。ステッカーチューンは、高価なパーツ交換に頼らずとも、知性と遊び心で愛車のポテンシャルを引き出す最もスマートなカスタム手法なのだ。