1993年5月15日、旧国立競技場。眩い照明と巨大なレーザー光線が夜空を彩り、巨大なボール型モニュメントから現れた選手たちに5万人の大歓声が注がれた。1993年Jリーグ開幕戦のカードは、スター軍団・ヴェルディ川崎対、ブラジルの神様ジーコ率いる鹿島アントラーズ。
当時のサッカー界のアイコンであり、ブラジル仕込みの華麗なフェイントと圧巻の存在感で日本中を魅了した三浦知良。彼の足元に視線が集中する中、ピッチ上で牙を剥いたのはジーコ擁する鹿島だった。ジーコのハットトリックによって鹿島が5-0で圧勝するという衝撃的な結末は、日本のサッカー界に「勝負の厳しさ」を叩き込んだ。あの日から始まった激闘は、両クラブの長年のライバル関係を決定づけることとなる。