石崎のキャリアを語る上で欠かせないのが、2011年から挑んだドイツ(BVケムニッツ99など)での経験だ。当時の日本国内では「大型ガードの海外移籍」自体が極めて珍しく、言語や文化の壁にぶつかりながらも、彼は現地のフィジカルと緻密なハーフコートバスケットに対応してみせた。
欧州の厳格な戦術規律の中で培われた「戦術的IQ」は、現在のモダンバスケットボールにおける位置取りやペリメーターでの判断力に直結している。個人のスキルに依存しがちな局面でも、空間のスペース共有とタイムラグを活用する石崎の戦術眼は、今の日本球界においても極めて貴重な知見となっている。