ドキュメンタリーの中で特に印象的なのは、コンビの均衡を保ち続けてきたツッコミ・池谷和志の視点だ。サイン会に客が一人も来なかったという有名なエピソードの裏側でも、二人は決して互いを責めず、黙々と自らのスタイルを磨き続けていた。
今回解禁された未公開の秘蔵映像には、移動中の車内で静かにライミングノートに向き合うジョイマン高木の真剣な表情や、楽屋でネタの微調整を重ねる二人の姿が記録されている。ステージ上のおどけた姿とは対照的な「職人」としてのドキュメンタリーは、観る者の笑いに対する価値観を揺さぶるだろう。