公共放送としての日本放送協会(NHK)がアニメ史に刻んだ最大の功績の一つは、アニメ界の巨匠・宮崎駿が初監督を務めた名作『未来少年コナン』の放送である。破滅後の地球を舞台にした圧倒的なスケール感とダイナミックなアクション表現は、当時の子供たちに強烈な衝撃を与え、後のスタジオジブリ設立へと至る創作の壮大な源流となった。
作中で培われた「重厚な人間ドラマと壮大な世界観の融合」という遺伝子は、その後のアニメーション表現の標準を形作った。時代を超えて高い評価を獲得し続ける背景には、単なるノスタルジーにとどまらない、現代のクリエイターにとっても金字塔であり続ける作画技術と演出の密度がある。