人前に立つ仕事をする芸能人やYouTuberは、ある意味で全員が「目立ちたがり屋」の側面を持っています。では、プロのパフォーマーと病気としてのパーソナリティ障害はどこで線引きされるのでしょうか。その目立ちたがり屋と病気の違いは、「自己コントロールの可否」と「社会生活の破綻度」にあります。
健全なエンターテイナーは、カメラが回っている場面やステージの上では派手に振る舞いますが、楽屋や私生活では冷静に自分を客観視し、周囲への気配りやビジネスとしての関係性を維持できます。注目を集める行動は、あくまで目的を達成するための「手段」です。
一方、演技性パーソナリティ障害を抱える人は、「注目を集めることそのもの」が絶対的な目的となってしまいます。スポットライトを失うことに対する耐性がなく、関心を引くためなら人間関係を壊すような嘘をついたり、危険な行動に走ったりします。プライベートでも常に演じ続けなければ精神の安定を保てないため、結果として親しい友人が離れ、孤立を深めていく点が決定的に異なります。