今永投手の原点は、福岡県の公立進学校である北筑高校時代にあります。当時から類まれな投球センスを持ちながらも甲子園出場は叶わず、東都大学野球の名門・駒澤大学へ進学。大学球界屈指の左腕へと成長を遂げ、左肩の負傷を乗り越えて2015年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団しました。
DeNAでの8年間では通算165試合に登板し、64勝50敗、7完封、1021奪三振、防御率3.18という輝かしい足跡を残しました。2022年には球団史上屈指の快挙となるノーヒットノーランを達成。負けが先行する苦しいシーズンや左肩の手術を経験しながらも、徹底した投球理論の再構築によって球界を代表するエースへと進化しました。
その実力を世界に知らしめたのが、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)です。決勝のアメリカ代表戦という最高峰の舞台で先発マウンドを託された今永投手は、MLBのスーパースター軍団を相手に堂々たるピッチングを披露。世界一奪還の立役者となったこの登板が、カブス首脳陣の心を決定的に動かす契機となりました。