まずは客観的な基準を押さえておきたい。日本人の標準的な髪の毛の平均成長速度は、1日で約0.3〜0.4mmとされている。これを計算すると、1ヶ月で伸びる髪の長さはおよそ1〜1.2cm、1年間で約12〜15cmほど伸びる計算だ。
髪の成長は、毛根にある「毛母細胞」が分裂を繰り返すことで引き起こされる。このプロセスは「毛周期(ヘアサイクル)」と呼ばれる一定のリズムに支配されている。
毛周期ヘアサイクルの仕組みは、髪が活発に伸びる「成長期(2〜6年)」、成長が弱まる「退行期(約2〜3週間)」、そして完全に成長が止まり抜け落ちる準備に入る「休止期(約3〜4ヶ月)」の3段階で構成される。頭髪の約85〜90%は常に成長期にあり、日夜新しい細胞が作られている。髪が伸びるのが早いと感じる人は、この成長期における毛母細胞の細胞分裂スピードが平均よりも活発であるケースが多い。