インターネット上の検索結果には多数のチリコンカンレシピが存在しますが、給食の味を目指す上で陥りやすい致命的な誤解が3点あります。
誤解①:「チリパウダーを入れないとチリコンカンにならない」という固定観念
本場志向の強い大人のレシピを参考にし、市販のチリパウダーを小さじ1以上投入してしまう失敗です。市販のチリパウダーには唐辛子のほかオレガノやクミンが含まれており、給食特有の「親しみやすい和洋折衷感」を打ち消してしまいます。給食の味を狙うなら、チリパウダーは完全にゼロにするか、色付け程度にパプリカパウダーを使用するのが正解です。
誤解②:「トマト缶を丸ごと1缶投入して酸味が強くなりすぎる」罠
家庭で作る4人分のレシピに対して400gのトマト缶を全量投入すると、水分過多になりトマトの酸味ばかりが前面に出てしまいます。トマト缶は半分(約200g)に抑え、不足する水分とうま味は水100mlと固形コンソメ、そしてケチャップで補うのが給食のバランスを再現する鉄則です。
誤解③:「大豆が崩れるのを恐れて煮込み時間を短縮しすぎる」弊害
水煮大豆は加熱済みだからと、火を止める直前に入れる人がいますが、これは逆効果です。大豆の表面にソースが付着するだけで中まで味が馴染まず、「豆の青臭さ」が際立ってしまいます。大豆はスープを注いだ段階で投入し、弱火で最低10分煮込むことで、ソースの塩気と肉のうま味を豆の内部に吸わせる必要があります。