では、なぜネットや中古市場に「公道仕様250ccバギー」が存在するのでしょうか。その背景には、かつて行われていた「側車付軽二輪(サイドカー扱い)」としての書類登録という抜け道が存在しました。
250cc以下の二輪車(軽二輪)は車検が存在せず、書類審査中心でナンバーが交付されていた時代がありました。一部の輸入業者や個人が、四輪バギーを「三輪以上の構造を持つ側車付軽二輪」と強弁して登録申請を通していた経緯があります。
しかし、国土交通省および軽自動車検査協会による運用の適正化が進んだ現在、左右対称の四輪構造を持つATVを側車付軽二輪として新規登録することは完全に封じられています。現行の保安基準において、二輪ベースではない四輪バギーは側車付軽二輪の定義から外れるため、虚偽の申請でナンバーを取得した場合は「不正登録」となり、運行すれば番号標の偽造・不正使用や無車検運行と同等の罪に問われる事態に直結します。