ネット上の掲示板やSNSでは、マリアさんとの馴れ初めについて「略奪婚ではないか」という単純化された憶測が語られることがあります。しかし、事実関係を丹念に追うと、事態はそうした安直なスキャンダルとは一線を画しています。
当時、矢沢永吉と前妻すみ子さんの婚姻関係はすでに実質的な破綻状態にあり、双方が納得のいく条件を模索する別居期間が長年にわたり続いていました。矢沢永吉は逃げることなくすみ子さんと向き合い、巨額の財産分与と慰謝料の支払いを完了させたうえで、マリアさんとの婚姻届を提出しています。
自らの過ちや弱さを包み隠さず自著で告白し、金銭的・法的な責任をすべて引き受けたからこそ、ファンも世間も彼を「不実な男」として切り捨てることはありませんでした。この潔さと責任感の強さこそが、矢沢永吉が長年にわたり信頼を集め続ける根本的な理由です。