帰国後、公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)の理事長として、日本の真姿を世界に発信する司令塔の役割を果たした。海外メディアの日本取材を支援し、政府発表だけでは見えてこない日本の技術力、文化的深み、社会的課題への取り組みを客観的なデータとともに世界へ提示し続けた。この活動は、対外発信力の強化を目指す日本にとって不可欠なインフラとなった。
真のグローバルコミュニケーションとは、単に英語を流暢に話すことではない。相手の歴史的背景や価値観に対する深い洞察を持ち、共感を生む言葉を選び取る能力である。自らのビジョンを他者に伝えるプロセスにおいて、誠実さと客観性を両立させることの重要性は、情報が過剰に錯綜する現代においてますます重みを増している。