仮設材のコスト管理においては、部材の購入費だけでなく、現場での使用期間に応じた軽量鋼矢板単価リースの算出、さらには運搬費用を含めた総額での精査が不可欠です。
仮設鋼材のリース料は「重量(トン)×日数×リース料率」で計算されるのが通則です。ここで効いてくるのが軽量鋼矢板重量計算の違いです。同一の壁面積(平米)を土留めする場合、軽量鋼矢板の総重量は普通鋼矢板の約40〜50%程度に収まります。つまり、トラックによる資材運搬便数をほぼ半減させることが可能となり、物流コストが劇的に圧縮されます。
現場における損益分岐点の目安として、供用期間が1〜3ヶ月程度の短期工事であれば、リース料および運搬費・打設費の差額により、軽量鋼矢板のほうがトータルコストで20〜35%程度安価に抑えられるケースが一般的です。一方で、工事が長期化(6ヶ月以上)する場合や転用回数が極端に多い場合は、部材の変形による損料精算費用(スクラップ弁済など)がかさむ恐れがある点には十分な警戒を払う必要があります。