目黒川沿いの静かな路地を折れると、ローストしたナッツとフレッシュな穀物の香ばしい香りが漂ってくる。朝8時、冷え込みが残る街角に、オープンを待つ人々の姿があった。目当ては、毎日その場で搾りたてが提供されるクラフトプラントミルクだ。
これまで「アーモンドミルク」や「オーツミルク」といえば、日持ちする常温保存パックに入ったものが主流だった。しかし、ここでの体験はまるで別物だ。加熱処理を極力抑え、素材本来の脂質と香りを生かした液体は、一口含むと濃密なコクが広がる。従来のエコ志向に留まらない「美味しさ第一主義」が、都市生活者の心を掴んで放さない。