刺繍糸の取り方決定版!ぐちゃぐちゃに絡まないプロの引き抜き術と保管法

刺繍糸の取り方決定版!ぐちゃぐちゃに絡まないプロの引き抜き術と保管法

刺繍糸の取り方決定版!ぐちゃぐちゃに絡まないプロの引き抜き術と保管法にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

カセから無事に糸を引き出せたとしても、次の関門が待っています。「2本取り」や「3本取り」で刺繍をする際、6本合わさった束から必要な本数をどう取り分けるかという問題です。6本束のまま2本をつまんで一気に引き抜こうとし、糸全体が縮んで固まってしまった経験は誰しもがあるはずです。

プロの現場で実践されている刺繍糸がスルスル抜けるプロの裏ワザの核心は、「何本取りであっても、必ず1本ずつ抜いてから後で合わせる」という鉄則にあります。

物理的な摩擦を逃がしながら刺繍糸を1本だけきれいに抜く方法の手順は極めてシンプルです。

  1. まず、カセから引き出した6本束を使いやすい長さ(約45〜50cm)に裁ち落とします。
  2. カットした束の端を指先で軽くトントンと叩き、6本の糸端を扇状にほぐします(これが25番刺繍糸のほぐし方と手順の要です)。
  3. その中から「1本だけ」を指でしっかりとつまみます。
  4. もう片方の手の指先で、残りの5本の束の根本を「ごく軽く」つまんで固定します。強く握りしめてはいけません。
  5. つまんだ1本の糸を、真上に向かって一定のスピードでスーッと引き抜きます。

このとき、持っている5本の束が一瞬クシュクシュと縮んで塊のようになりますが、決して慌ててはいけません。1本が完全に抜けきった瞬間、残された5本の束は手品のようにストンと元のまっすぐな状態に戻ります。必要な本数分(例えば2本取りなら2回)この動作を繰り返し、最後に引き抜いた糸を並べて針に通すのが、刺繍糸の絡まない引き抜き方における決定的な解答です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。