新田真剣佑さんが芸能活動を本格化させた当初の芸名は、名字のない「真剣佑」でした。この名前は父である世界的アクションスター・故千葉真一さんが「真実の剣を持って人の右に出てほしい」という願いを込めて名付けた本名に由来します。しかし、2017年5月に芸能事務所トップコートへ移籍した際、突如として「新田真剣佑(あらた まっけんゆう)」への改名を発表し、世間を驚かせました。
この改名の真相について、新田さんはバラエティ番組や各種取材の場で明確に語っています。苗字の「新田」は、『ちはやふる』で自身が演じた「綿谷新(わたや あらた)」から取られたものです。新田さんにとって『ちはやふる』は、日本での俳優としての地位を確立させ、役者としての生き方を教えてくれたかけがえのない原点でした。芝居の楽しさと厳しさを教えてくれた役名を一生背負って生きていくという強い決意が、この苗字には込められています。
特筆すべきは、改名にあたって筋を通したその姿勢です。新田さんは事務所や関係者任せにすることなく、原作者である末次由紀先生へ自ら連絡を取り、「新という名前を使わせていただいてもよろしいでしょうか」と直接許可を求めたと明かされています。末次先生もこの熱意と誠意に深く感銘を受け、快諾したというエピソードは、ファンの間でも語り草となっています。単なるプロモーションの一環ではなく、作品と役柄に対する最大級のリスペクトが結実した改名劇でした。