長野県のテレビ事情に関して、首都圏からの移住者や新生活を始めたばかりの若年層が陥りやすい代表的な誤解が3点存在します。
誤解1:「地方のケーブルテレビ(CATV)に加入すればテレビ東京がリアルタイムで見られる」
過去のアナログ放送時代には一部のCATVで東京タワー電波の区域外再送信が行われていた地域もありましたが、地上デジタル放送への完全移行に伴い、著作権保護や放送対象地域の厳格化により区域外再送信は原則廃止されました。現在、CATVに加入しても原則としてテレビ東京の生放送を視聴することはできません(一部の県境隣接地域等の例外を除く)。
誤解2:「ローカル局の番組はネット配信で見られない」
かつては「長野ローカルは信州のテレビ受像機でしか見られない」のが常識でしたが、TVerや各局の公式YouTubeチャンネル、動画配信プラットフォームの活用が急速に進展しています。SBCの『ずくだせテレビ』の一部特集コーナーや、NBS・abnが制作するドキュメンタリー番組はTVerで全国配信される事例が日常化しています。また、SBCラジオの番組がPodcastやradikoで全国から聴取されるなど、電波の壁を越えた情報発信が定着しています。
誤解3:「番組表の掲載タイトルがキー局と同一なら中身も同一である」
平日夕方のニュース枠(例えばTSBの『news every.』やSBCの『Nスタ』など)では、番組タイトルはキー局と統一されていても、16時台〜18時台の一部パートが長野県内のローカルニュースや自社コーナーに差し替えられています。重大事件や中央の政局速報を見たい場合と、県内の交通情報・身近な事件を見たい場合で、局ごとの切り替えタイミングを把握しておくことが重要です。