シマエナガの背中をじっくり観察すると、単なる真っ黒ではなく、非常に繊細で美しい配色になっていることが分かります。
肩羽のあたりには白や淡いピンク(ワインレッドがかった淡褐色)が差し色として入り、背の中心部から翼にかけて深い黒色や濃褐色が広がっています。この配色パターンが、丸まったときに絶妙な境界線を生み出し、立体感のある後ろ姿を形作っています。
さらに見逃せないのが尾羽の特徴です。シマエナガは全長およそ14cmほどですが、実はその半分近い約7〜8cmを尾羽が占めています。体重わずか8g前後という極小の体に対して、柄杓(ひしゃく)の柄のように長く伸びた尾羽が、丸い背中からスラリと伸びるシルエットは、自然界が作り出した見事な造形美です。