うなぎの品質を決定づける最大の要素は、実は「水」にある。三島がうなぎの名所として全国に知れ渡る理由は、他でもない静岡県三島市の地を流れる圧倒的な質の湧水が存在するからだ。桜家では、仕入れた生のうなぎを数日間にわたり富士山伏流水の冷たく清らかな水に晒し続ける。
この工程により、うなぎ独特の泥臭さや余分な脂分が完全に洗い流され、身がキュッと引き締まる。豊富な酸素を含んだ富士の恵みが、うなぎ本来の上品な旨味と透き通るような後味を引き出すのだ。水にこだわる職人の妥協なき姿勢が、口に入れた瞬間に解ける極上の食感を生み出している。