セミの幼虫は土の中に何年?7年説の真相と羽化観察・見分け方完全版

セミの幼虫は土の中に何年?7年説の真相と羽化観察・見分け方完全版

セミの幼虫は土の中に何年?7年説の真相と羽化観察・見分け方完全版についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

セミの幼虫が地表へ現れ、羽化を行う時期は6月下旬から8月中旬にかけて集中する。もっとも早く現れるのは小型のニイニイゼミで6月下旬から、続いてアブラゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミが7月中旬以降に最盛期を迎える。

幼虫探しの勝率を上げる最大のポイントは、探索する時間帯と足元の痕跡にある。

セミの幼虫の見つけ方において最も重要なサインは、木の根元周辺の地面に突如として現れる「直径1〜1.5cmほどの綺麗な円形の穴」だ。アリの巣のように掘り出された土の山がなく、地下から突き破ったような垂直の穴があれば、その日の夕方に幼虫が這い出してくる可能性が極めて高い。

羽化する時間帯のタイムライン

  • 17:30〜18:30(日没前):幼虫が穴から顔を出し、外敵(カラスやアリ)がいないか周囲の気配を伺う。
  • 18:30〜19:30(日没直後):完全に地上へ這い出し、近くの樹木、草の茎、公園のフェンスなどを目指して力強く歩行を開始する。
  • 19:30〜21:00(羽化開始):地上1〜2メートルの高さでしっかりと爪を固定し、背中が縦に割れて純白の成虫が姿を現す。
  • 21:00〜23:00(翅の伸長):体を反り返らせて殻から抜け出し、エメラルドグリーンに輝く縮んだ翅に体液を送り込んでゆっくりと伸ばす。
  • 深夜〜翌朝:体液が行き渡った翅が徐々に硬化し、本来の褐色や黒色の成虫カラーへと変色。朝日の昇る頃に大空へ飛び立つ。

探索に適した木は、サクラ、ケヤキ、クヌギ、コナラ、カキノキなどの広葉樹である。低木の葉の裏や公園の金網フェンスも足場として選ばれやすい。懐中電灯を持参し、木の根元から大人の目線の高さまでを丁寧に照らしながら見回すと、夕闇の中を一心不乱に登っていく幼虫に出会うことができる。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。