わずか数年の営業期間でありながら、リベルテ京都店がこれほどまでに記憶に刻まれている背景には、提供されていた商品と空間の圧倒的なクオリティの高さがありました。
そもそも「LIBERTÉ PÂTISSERIE BOULANGERIE」は、2013年に美食の都・パリ10区のサンマルタン運河近くで誕生したブランドです。「100年前の古き良き製法への原点回帰」と「透明性の高いオープンファクトリー」を掲げ、創業からわずか数年でパリの権威あるベーカリー賞を総なめにした名店中の名店でした。
その哲学を直輸入した京都店において、特に地元ユーザーから絶賛されていた代表的な人気メニューを振り返ります。
- クロワッサン リンツァー:フランボワーズ(ラズベリー)の赤い縞模様が美しく織り込まれたシグネチャー。芳醇な発酵バターの香りと甘酸っぱい自家製ジャムの調和は、SNSでも屈指の映えメニューとして連日完売を記録しました。
- パブロワ:純白のメレンゲに季節のフルーツと滑らかなクリームを合わせた芸術的スイーツ。パリ本店そのままの繊細な食感で、スイーツマニアを唸らせました。
- バゲット リベルテ:フランス産小麦と自家製レーズン酵母を長時間低温発酵させて焼き上げた至高の1本。噛みしめるほどに広がる小麦の甘みは、パン激戦区・京都のパン通たちからも別格の評価を受けていました。
- タルト タタン:じっくりとキャラメリゼされたリンゴが幾重にも重なるクラシックな逸品。秋冬の限定登場時には予約が殺到する人気ぶりでした。
2階のカフェスペースでは、これらのパンがおかわり自由で楽しめる「野菜プレート」や「肉・魚のデリプレート」が提供されており、当時の口コミには「天井が高く開放的で、京都にいながらパリのカフェにトリップした気分になれる」「パン食べ放題のクオリティが他店と一線を画している」といった高評価が溢れていました。贅沢な空間体験と本物の味わいが両立していたからこそ、閉店から年月が経った現在でもネット上で惜しむ声が絶えないのです。