同館の象徴である大浴場へ足を踏み入れると、独特の芳醇なモール泉特有の香りが漂います。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉であり、太古の植物が堆積してできた泥炭層を通って湧出するため、天然の保湿成分であるフミン酸・フルボ酸がふんだんに溶け込んでいます。弱アルカリ性の湯は古い角質を優しく落とし、しっとりとした保湿膜を肌に形成する「美肌の湯」としての実力を遺憾なく発揮しています。
特筆すべきは、昨今のウェルネス需要を捉えて再評価されているサウナと水風呂のクオリティです。浴場内に設置されたドライサウナは約90℃前後のしっかりとした熱圧を保ち、適度な湿度管理がなされています。そしてサウナ愛好家がこぞって絶賛するのが、十勝の清冽な地下水を汲み上げた掛け流しの水風呂です。水温は季節によって約14℃〜16℃を指し、肌当たりの柔らかな水質がサウナ後の火照りを一気に引き締め、深いディープリラックス状態へ導きます。
また、プライベートな入浴体験を求める層に向けて家族風呂(貸切風呂)が用意されている点も見逃せません。小さな子ども連れのファミリーや、周囲を気にせず自分のペースで名湯に浸かりたい宿泊客にとって、源泉の湯を個室空間で独占できる贅沢は他のビジネスホテルにはない大きな強みとなっています。