今でこそ彼の代表作として語られるが、オファーを受けた当初のレイフは、魔法ワールドの世界観にそれほど興味を持っていなかった。児童書原作のファンタジー映画という認識が強かったためだ。彼を翻意させたのは、妹の子供たち、つまり彼の甥や姪たちだった。「絶対にやるべきだ」という子供たちの熱狂的な説得がなければ、あの象徴的なヴォルデモートは誕生していなかったかもしれない。
「原作をよく知らなかったからこそ、先入観なしにキャラクターの闇に向き合えた」と、後に彼は振り返っている。無知がもたらした純粋な悪へのアプローチが、結果的に大成功を収めたのだ。