ブームは一過性のものではなかった。アニメ放送から時間が経った今でも、下北沢のライブハウス「SHELTER」(作中の「STARRY」のモデル)には、聖地巡礼に訪れる国内外のファンが後を絶たない。特にアジア圏や欧米からのインバウンド客が目立ち、彼らの目的は単なる観光ではなく、「リアルな日本のインディーズロックの空気を吸うこと」にあるという。
地元関係者は「かつてないほど若い世代、それも自分で楽器を演奏する層が街に増えた」と語る。彼女が体現した「コミュ症だけど表現したい」という初期衝動は、国境や言語の壁を軽々と飛び越えてしまったのだ。