SNSのビフォーアフター写真に刺激され、「切開手術で人中を短くしたい」と考える方が後を絶ちません。しかし、美容外科医のカウンセリング現場では、無理な手術によるトラブルや後悔の声も少なからず報告されています。
人中短縮手術(リップリフト)は、鼻の下の皮膚を切除して縫合する施術ですが、皮膚の緊張によって「鼻の穴が横に引っ張られて広がる」「傷痕が白く盛り上がって目立つ」「口が完全に閉じにくくなる」といった後遺症リスクを孕んでいます。特に、もともと口元の骨格が前に出ているタイプ(口ゴボ傾向)や、小鼻が柔らかい方が手術を受けると、全体のバランスが崩れてしまうケースが指摘されています。
一方、低侵襲な選択肢として評判の「人中短縮ボトックス(リップフリップ)」は、上唇を巻き込む筋肉(口輪筋)を緩めることで上唇を外側にめくらせ、切らずに人中を短く見せる施術です。手軽でダウンタイムもほぼありませんが、注入量が多すぎると「ストローで飲み物が吸えない」「口笛が吹けない」「笑顔が引きつる」といった一時的な運動制限が生じます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
顔立ちの美しさは、パーツ単体の寸法ではなく「全体の調和」で決まります。美容医療や自己分析を行う際は、以下の基準を冷静に見極めることが失敗を防ぐ鍵となります。
【人中の長さを活かしてメイクで垢抜けるべき人】
・目鼻立ちがはっきりしており、知的な雰囲気やモード感、大人っぽい気品を目指したい人
・横顔のEラインが整っており、顎先がシャープな輪郭を持っている人
・外科手術の不可逆なリスクや傷痕を残したくない人
【美容医療(ボトックスや注入等)を検討しても良い人】
・上唇が極端に薄く、加齢とともに唇が内側に巻き込んできた人
・まずは数ヶ月間の可逆的な変化(ボトックス等)でバランスを試してみたい人
・信頼できる熟練の専門医から、骨格的に切開適応があると診断された人