多くの食通が固唾をのんで見守ってきた小松弥助の現在地は、JR金沢駅兼六園口(東口)から徒歩わずか3分という好立地に佇む老舗割烹旅館「料理旅館 金沢茶屋」の地下1階です。2015年11月、惜しまれつつ旧店舗(アパホテル金沢中央内)を閉めた際には「伝説の終焉」と日本中が息を呑みましたが、加賀屋グループの後援と全国のファンの熱烈な要望に応え、2017年3月に奇跡の復活を果たしました。
2026年現在も、巨匠・森田一夫氏は弟子たちとともに付け場に立ち、訪れる客に極上の握りと笑顔を届け続けています。現在の営業形態は、森田氏の体調と妥協なきクオリティを最優先に考慮した「昼を中心とした完全入れ替えの3部制」(11:30〜 / 13:00〜 / 14:30〜)が基本です。席数は白木のL字型カウンター約10席に加え、個室テーブル席が数席という極めて贅沢なプライベート空間となっています。
暖簾をくぐると広がるのは、凛とした静寂の中に森田氏の温かい笑い声が響く、唯一無二の劇場空間です。高齢を感じさせない軽やかな手さばきと、一人ひとりの客に目を配るもてなしの心は、まさに金沢の文化財と呼ぶにふさわしい輝きを放っています。