澄み切った青空へとダイブするような高揚感をグラスに閉じ込めた「スカイダイビング」は、1967年に開催された「第3回 ANBA(全日本バーテンダー協会)カクテル・コンペティション」において、見事グランプリに輝いた作品です。
考案者は、関西バー界の重鎮として名を馳せたバーテンダー・渡辺義之(わたなべ よしゆき)氏。高度経済成長期の熱気あふれる日本において、それまで海外発祥のカクテルが主流だったシーンに一石を投じ、日本発祥のスタンダードカクテルとして確固たる地位を築き上げました。
当時のコンペティション記録やバー文化史の資料によると、ブルーキュラソーの鮮烈な発色をホワイトラムのキレとライムの酸味で完璧にまとめ上げた構成は、審査員たちに鮮烈な衝撃を与えたと記されています。半世紀以上を経た現在でも、国内外のオーセンティックバーでオーダーが絶えないタイムレスな傑作です。