ネット上の情報やSNSの投稿には、一見手軽に見えて実はトラブルを招きやすい「危険な裏技」が散見されます。アクリル板の加工で特に注意すべき2大盲点を紹介します。
■ 盲点1:「電熱カッター(ホットカッター)なら綺麗に切れる」という誤解
発泡スチロール用のホットナイフなどでアクリルを切ろうとする方がいますが、アクリル板に対しては逆効果です。熱で溶けたアクリルが糸を引いて側面に固着し、強烈な刺激臭や有毒ガスが発生するだけでなく、切断面が炭化して黒ずんでしまいます。熱による切断はレーザー加工機などの精密設備以外では推奨されません。
■ 盲点2:「キャスト板」と「押出板」の材質の違いを無視している
市販のアクリル板には、製法の異なる2種類が存在します。
・押出板(おしだしばん):比較的安価で厚みの精度が高いが、熱に弱く、切断時に刃が熱を持つと溶けやすい性質があります。カッターでの直線カットに最適です。
・キャスト板:分子量が高く熱に強いため、ノコギリ切削や穴あけ、ルーター加工に向いています。複雑なDIY加工にはキャスト板を選ぶのが失敗しない秘訣です。