辛さを測定する単位であるスコヴィル値(Scoville Scale)において、かつて頂点に君臨したのがキャロライナ・リーパー(Carolina Reaper)だ。その平均数値は約164万SHU(スコヴィル・ヒート・ユニット)、最高値は220万SHUを超えると記録されている。一般的なタバスコペッパーが2500〜5000SHU程度であることを考えれば、文字通りケタ違いの破壊力である。
ギネスワールドレコーズ(Guinness World Records)によって「世界で最も辛い唐辛子」と公式認定されて以来、その名は世界中に轟いた。舌を刺すような急性激痛だけでなく、体内に激しい熱波を広げる破壊的な成分カプサイシンが凝縮されている。一口食べただけで滝のような汗が吹き出し、呼吸が乱れ、時に嘔吐や腹痛を引き起こす。それにもかかわらず、危険と隣り合わせの体験を求める愛好家が後を絶たない。