浄土真宗でやってはいけないこと|葬儀マナーと独自の作法を徹底解説

浄土真宗でやってはいけないこと|葬儀マナーと独自の作法を徹底解説

浄土真宗でやってはいけないこと|葬儀マナーと独自の作法を徹底解説に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

通夜・告別式から仏壇での日常供養に至るまで、浄土真宗には独自の規範が存在します。他宗派の基準で良かれと思って行った行動が、教義上は真逆の意味を持ってしまうことも珍しくありません。主要な作法や費用の違いを一覧表で整理しました。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価香典の表書き通夜・葬儀当日から「御仏前(御佛前)」を使用四十九日前は「御霊前」、四十九日後は「御仏前」即身成仏のため霊の期間が存在しない。香典 御仏前 御霊前 違いの典型例。線香の立て方折って横に寝かせる(本願寺派1本、大谷派1本を折る)香炉の中央に垂直に1〜3本立てる線香を寝かせる理由は煙を立たせるためではなく、香りを均一に届けるため。位牌の扱い位牌は原則作らず「法名軸」または「過去帳」に記載本位牌を作成(相場:1万5,000円〜5万円程度)故人の霊を宿す依代を不要とするため。浄土真宗 位牌を作らない理由に直結。焼香の所作額に押しいただかない(本願寺派1回、大谷派2回)つまんだ香を額の高さまで掲げて3回香炉へ落とす自らの供養ではなく仏への感謝・礼拝。浄土真宗 焼香の作法と回数に明確なルール。読誦する経典『正信偈』や浄土三部経(大無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経)『般若心経』が読まれるケースが多い(禅宗・天台宗等)浄土真宗 般若心経を唱えない理由は自力修養の教えと他力信仰の相違による。暦・六曜の意識友引・仏滅など日の吉凶を一切問わない友引の日の葬儀・火葬は忌避(友を引くという迷信)浄土真宗 友引を気にしない理由は迷信打破の思想。火葬場休業日以外の制限なし。

通夜や葬儀に持参する香典の表書きにおいて、参列者を最も悩ませるのが「御霊前」と「御仏前」の選択です。多くの宗派では、故人は四十九日の間、現世と来世の狭間を「霊」として旅し、満中陰(四十九日法要)を迎えて初めて「仏」になると信じられています。そのため、四十九日前は「御霊前」と書くのが通例です。

しかし浄土真宗では、息を引き取った瞬間に阿弥陀仏の力によって成仏しているため、「霊」の期間が一切ありません。初七日や通夜の段階から表書きは御佛前(御仏前)とするのが正規の作法となります。知らずに「御霊前」の水引袋を持参しても門徒側が無礼を咎めるケースは稀ですが、施主への敬意を示す上では「御仏前」または宗派を問わず使える「御香料」を選択するのが確実です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。