「前髪を作って失敗した」と美容室に駆け込む丸顔の顧客の約8割が陥っているのが、目元ギリギリで切り揃えた重めのワイドバング、いわゆる幅の広いぱっつん前髪です。なぜこのスタイルが丸顔にとって致命的な結果を招くのでしょうか。
人間の目は、明確に引かれた直線の終点から終点へと水平に動く性質を持っています。目尻の外側まで真横に切り込まれた直線ラインは、顔の横幅を強調する定規のような役割を果たしてしまいます。その結果、頬のふくらみがパツンと切り取られたように浮き彫りになり、顔が平面的かつ四角く膨張して知覚されるのです。
大手美容クチコミサイトやSNSの相談コミュニティに寄せられた実際の失敗談を見ても、「アイドル風の重めバングに憧れて切ったら、顔の下半身がパンパンに見えて外出が嫌になった」「丸顔を隠そうとして顔周りを重く囲ったら、ヘルメットをかぶったような圧迫感が出た」といった切実な声が後を絶ちません。もしぱっつんのテイストを取り入れたい場合は、横幅を黒目の外側までに限定し、サイドを斜めに流す「ラウンドバング」へとシフトするのがプロの鉄則です。