秋季東京都大会本戦・準々決勝で行われた青道高校と鵜久森高校の激突は、終始息の詰まる投手戦かつ心理戦となりました。下馬評では名門・青道有利と見られていたものの、蓋を開ければ鵜久森の変幻自在な攻守に青道ナインが翻弄される展開が続きました。
最終的な試合結果は、青道高校 2 - 1 鵜久森高校。スコア上はわずか1点差のロースコアゲームでしたが、その内容はどちらが勝ってもおかしくない薄氷の勝利でした。
先発した青道のエース・降谷暁に対し、鵜久森打線は徹底したファウル打ちと球数投げさせ戦術を展開。降谷の立ち上がりを攻め立て、プレッシャーを与え続けます。一方の鵜久森マウンドに君臨するエース・梅宮聖一は、気迫あふれるストレートに加え、タイミングを徹底的に狂わせる超スローカーブを駆使。強力な青道クリーンナップを沈黙させ、試合のリズムを完全に掌握しました。
中盤、降谷のアクシデント的な降板を受けてマウンドに上がった沢村栄純が、磨き上げたアウトコースの制球力と「チェンジアップ」を武器に好リリーフを見せます。互いの意地が火花を散らした9回裏、一打同点の緊迫した場面を沢村が気迫で断ち切り、青道高校が辛くも逃げ切る結末となりました。