物語の舞台は初夏の信州。一番星桃次郎(菅原文太)と相棒のヤモメのジョナサン(愛川欽也)は、緑深き木曽路のドライブインでエキゾチックな美貌を持つドライブインのウェイトレス・西村小百合(小野みゆき)に出会います。小百合に一目惚れした桃次郎は、例によって即座に猛アタックを開始。彼女の気を引くために見栄を張り、珍騒動を巻き起こしていきます。
一方、木曽路には北海道から流れ着いた凶暴かつ腕利きのトラック野郎「ノサップの松」こと松岡悟(地井武男)が現れます。松は愛車「龍神丸」を操り、桃次郎と激しいワッパ勝負を繰り広げるライバル。しかし、松には過去に愛する人を失った深い心の傷があり、小百合の境遇とも複雑に絡み合っていました。
やがて小百合が抱える深刻な事情を知った桃次郎は、彼女の未来を救うため、絶体絶命の時間制限の中で超大型特殊積載物を目的地へ届ける「命がけの爆走」を決意します。ノサップの松との因縁を超えた男の絆、警察の包囲網を突破する一番星号の轟音、そして迎えるほろ苦い結末――桃次郎の不器用な優しさが木曽路の夕暮れに染み渡る、屈指の名ラストシーンです。