実際に紙にペンを走らせる際、迷いが生じやすい「委任事項」の書き方について、そのまま転用可能な具体的記載例を提示します。
1. 住民票・戸籍謄本取得の記載例
住民票請求では、プライバシー情報の要否を特定して書くことが求められます。
【委任事項】
私は、上記の受任者を代理人と定め、次の権限を委任します。
1. 委任者の世帯全員の住民票の写し(世帯主・続柄記載あり、本籍・筆頭者記載あり、マイナンバー記載なし) 2通の交付請求および受領に関する件
2. 上記請求に伴う手数料の納付に関する一切の件
2. 銀行窓口での代理手続き記載例
預貯金の払い戻しでは、金額の上限や対象口座を明記しなければ、金融機関の防犯規程により取引を遮断されます。
【委任事項】
私は、上記の受任者を代理人と定め、次の権限を委任します。
1. 〇〇銀行〇〇支店における委任者名義の普通預金口座(口座番号:〇〇〇〇〇〇〇)からの預金払戻し(払戻金額:金〇〇万円整)および受領に関する件
2. これに伴う伝票記入および手続き一切の件
3. 車両名義変更(移転登録)の記載例
国土交通省が定めた標準OCR様式に沿い、車台番号まで正確にトレースします。
【委任事項】
私は、上記の受任者を代理人と定め、下記自動車の移転登録申請に関する一切の権限を委任します。
自動車登録番号または車両番号:品川 〇〇〇 さ 〇〇〇〇
車台番号:ABC12-1234567
4. マイナンバーカードの代理交付(受取)の注意点
マイナンバーカードの交付手続きは、全公的手続きの中で最も厳格です。単に委任状を用意するだけでは受け取れません。本人が窓口に来庁できない「客観的なやむを得ない理由」(長期入院、身体障害、要介護認定、施設入所、未成年者等)を証明する診断書や介護保険被保険者証の原本提出が不可欠です。また、交付通知書(はがき)の裏面にある「暗証番号設定欄」に本人が暗証番号を記入し、目隠しシールを貼付した状態で代理人に持参させなければ、暗証番号設定ができず交付拒否となります。