腹腔鏡手術のへその傷口が痛む・膿む?治癒経過としこりの真相とケア

腹腔鏡手術のへその傷口が痛む・膿む?治癒経過としこりの真相とケア

腹腔鏡手術のへその傷口が痛む・膿む?治癒経過としこりの真相とケアとはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

Q1:へその中に黒い塊やかさぶたが見えますが、綿棒で掃除してもいいですか?
A1:絶対に無理にほじくり出さないでください。その黒い塊は、手術時の出血が固まった血腫や壊死組織の乾燥体です。傷の深部が治りきっていない段階で綿棒などを差し込むと、皮膚を傷つけて出血させたり、外部の細菌を内部に押し込んで重篤な創部感染を引き起こします。シャワーの際に泡を優しく乗せて洗い流すケアを続けていれば、内部組織が盛り上がるとともに数週間で自然に脱落します。

Q2:術後数ヶ月経ってからへそがポコッと飛び出してきました。これは何ですか?
A2:腹壁切開創ヘルニア(へそヘルニア)の可能性が非常に高いと考えられます。手術で切開したへその筋膜が完全に癒合せず、腹圧によって筋膜が緩み、内臓や腹腔内脂肪が皮下へ脱出している状態です。放置して自然に治ることはなく、脱出した腸管が締め付けられる「嵌頓」を起こすと緊急手術が必要になります。痛みがなくても早期に消化器外科を受診してください。

Q3:傷口保護用のテープはいつまで貼り続ける必要がありますか?
A3:傷跡を最も目立たなくするためには、術後3ヶ月〜6ヶ月間の継続貼付が推奨されます。皮膚の修復とコラーゲンの代謝サイクル(成熟期)には最低3ヶ月を要するためです。ただし、テープによる接触皮膚炎(かぶれ、強いかゆみ、水疱)が生じた場合は無理をせず使用を中止し、シリコンジェル等の別のアプローチへ切り替えるか医師へ相談してください。

Q4:傷口周辺がかゆくてたまりません。市販のステロイド軟膏を塗っても大丈夫ですか?
A4:自己判断で傷口の開いている部分や浸出液が出ている部分にステロイド軟膏を塗ることは極めて危険です。ステロイドには局所の免疫を抑制する作用があるため、万が一細菌感染を起こしていた場合、感染を一気に悪化させる恐れがあります。かゆみがテープかぶれによるもので皮膚が完全にふさがっている場合を除き、まずは主治医に処方してもらうのが安全です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。