激動の2011年出来事年表|震災となでしこ世界一、地デジ化の真相

激動の2011年出来事年表|震災となでしこ世界一、地デジ化の真相

激動の2011年出来事年表|震災となでしこ世界一、地デジ化の真相の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

2011年3月11日14時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の超巨大地震が発生しました。東北地方を中心に最大震度7を観測した揺れは広範囲に及び、その直後に沿岸部を襲った津波は最大遡上高40.5メートルに達しました。気象庁や内閣府の公式記録によると、津波による浸水面積は561平方キロメートルに達し、市街地や農地を一瞬で飲み込みました。

震災発生直後、東京電力福島第一原子力発電所では全交流電源を喪失する「ステーション・ブラックアウト(SBO)」が発生。非常用ディーゼル発電機が津波によって冠水・機能停止し、原子炉の冷却機能が完全に失われました。1号機から3号機にかけてメルトダウン(炉心溶融)が起き、建屋の水素爆発によって大量の放射性物質が大気中に放出される国際原子力事象評価尺度(INES)レベル7の重大事故に至ったのです。

日本漢字能力検定協会が公募した今年の漢字「絆」選定理由には、全国から集まったボランティアの献身、被災地と全国を結んだ支援の輪、そして世界160以上の国と地域から寄せられた救援隊や義援金に対する深い感謝が込められていました。しかしその美談の裏で、日本社会は目に見えない放射能への恐怖と同調圧力、買い占め騒動、計画停電による都市機能の麻痺という過酷な試練に直面していました。

事故から15年が経過した現在における福島第一原発の状況を検証すると、廃炉工程は依然として技術的困難の只中にあります。燃料デブリ(溶融核燃料)の試験的取り出しが段階的に着手され、多核種除去設備(ALPS)による処理水の海洋放出についてはIAEA(国際原子力機関)の継続的なモニタリングの下で安全基準が維持されています。しかし、完全な廃炉完了まで30〜40年を見込む長期ロードマップの実現には、高線量環境下でのロボット作業や放射性廃棄物の最終処分場確保など、極めて高いハードルが残されています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。