ペーパードライバーから最も多く寄せられる疑問の一つが、「レバーにある『INT』という英文字は何を意味しているのか」という点です。INTとは「Intermittent(インターミッテント=断続的な、間欠的な)」の略称であり、ワイパーを連続して動かすのではなく、一定の時間間隔を空けて動かす機能を指します。
INTモードを選択した際、レバーの中央部に備え付けられているリング状の回転ダイヤルを使うことで、ワイパーが動く間隔(インターバル)を無段階または数段階で速度調整できます。ダイヤルに刻まれたインジケーター(目盛りの幅や「SLOW / FAST」「+ / -」の表記)を回すことで、数秒から数十秒までの作動サイクルを走行状況や雨粒の量に合わせて自在にコントロール可能です。信号待ちで停車している際は水滴の付着ペースが落ちるため間隔を長くし、速度を上げて走行風とともに雨が吹き付ける際は間隔を短く設定するといった細やかな調整が快適なドライブを支えます。
また、近年の新型車や上級グレードを中心に標準搭載が進む「オートワイパー(AUTO)」についても正しい知識が求められます。フロントガラス上部(ルームミラー裏側付近)に設置された光学式レインセンサーが、ガラスに当たる雨滴による光の屈折率の変化を検知し、雨量に応じて自動で作動スピードを決定するシステムです。
ただし、オートワイパーは便利な反面、降雪時や黄砂が混じった雨、高架下のわずかな水滴の付着で突然激しく動き出し、ドライバーを驚かせることがあります。そのため、AUTOモード時であってもレバーのダイヤルは「センサー感度調整ダイヤル」として機能しており、過剰に反応する場合は感度を下げ(SLOW側)、小雨でもクリアな視界を維持したい場合は感度を上げる(FAST側)という使い分けが重要です。自動洗車機へ進入する際は、センサーが誤反応してブラシとワイパーが絡まりアームが破損する重大トラブルを防ぐため、必ずAUTOからOFF位置へ切り替えることが取扱説明書でも厳格に指示されています。