『ゼロのままでいられたら』は、2015年3月11日に発売されたKAT-TUNの24枚目シングル『KISS KISS KISS』の初回限定盤2のカップリング曲として初めて世に出ました。ラテン調の妖艶なダンスナンバーである表題曲とは対照的に、ピアノとストリングスを基調とした極めて内省的でメ包容力のあるバラードとして制作されています。
作詞を手掛けたのは、嵐やNEWSなど数多くのアーティストに情景豊かな歌詞を提供してきたRUCCA氏。作曲はGO TO、Teitoの両氏、編曲はessoh氏が担当しました。静けさの中に激情を秘めたメロディラインと、日本語の響きを大切にした文学的なリリックの融合は、アイドルの楽曲という枠組みを遥かに超えた完成度を誇っています。
本作の評価を決定づけたのが、2016年にリリースされたベストアルバム『KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY BEST “10Ks!”』の存在です。全シングル曲に加え、ファン投票によってカップリング・アルバム曲から厳選された15曲を収録する「Hyphen Selection」において、長年の名曲群がひしめく中でファン投票第4位という驚異的な順位を獲得しました。シングルの通常盤にすら入っていなかった限定収録のトラックが、リスナーの純粋な熱量によって掘り起こされ、公式にグループの金字塔として刻まれた瞬間でした。