三軒茶屋の第一幕に幕を下ろしたのち、チームの熱量は渋谷区恵比寿へと注がれました。その結晶が、カウンター席を中心とした前衛的タコスレストラン「TACOS BAR 恵比寿」です。ロスタコスアスーレス 恵比寿移転と広く認識されているこの動きこそが、ブランドの現在進行形の核となっています。
恵比寿の店舗では、従来の「好きな具材を選んでサッと立ち食いする」スタイルから完全に決別。豊洲市場から仕入れる最高鮮度の魚介類、ジビエ、熟成肉、季節の日本の山菜などをメキシコ古来のサルサやスパイスと融合させ、完全予約制の「タコス・テイスティングコース」として提供しています。まさに、タコスを主役にしたイノベーティブ・ガストロノミーの確立です。
一方、ロスタコスアスーレス 現在の状況において、発祥の地である三軒茶屋のスペースはどうなっているのでしょうか。2026年現在の取材によると、三軒茶屋の拠点は完全に手放されたわけではなく、日本国内における在来種マサの製粉・研究開発を行う「トルティーヤ・ラボ/セントラルキッチン」としての役割を担いつつ、不定期でのポップアップやテイクアウトイベントに活用されるハイブリッド拠点へとシフトしています。看板が下りたように見えたのは、製造拠点への特化と恵比寿新店舗への機能移転が同時に進められた結果でした。