バスマティライスのポテンシャルが最も鮮やかに発揮される料理といえば、スパイス炊き込みご飯の王様「ビリヤニ」です。日本米で作ると水分過多でリゾットのようになってしまうビリヤニも、バスマティライスを用いれば米粒の一粒一粒がスパイスの油分と肉汁を完璧に抱え込み、本場レストランの味わいを再現できます。
家庭で作る際の黄金手順は、マリネしたチキンを炒めてベースを作る「カレー層」と、湯取り法で7分目まで茹で上げた「半茹でバスマティライス」を鍋の中で交互に重ねるレイヤード(層状)蒸し焼きです。鍋底に肉とグレービーを敷き、その上に水気を切ったライスをふんわりと乗せ、フライドオニオン、刻んだミント、溶かしバター(ギー)を散らして極弱火で15〜20分間じっくり蒸し上げます。
フタを開けた瞬間に広がる幾重ものスパイスと米の芳香は圧巻です。全体を混ぜ込みすぎず、白いご飯、スパイス色に染まったご飯、お肉の旨味を吸ったご飯がグラデーション状に入り交じるようにサーブすることで、一口ごとに異なる豊かな風味の広がりを堪能できます。